ビルの外壁タイルの剥離事故が目立ちます。
ここ2年ぐらいは、良く話を聞くようになりました。
では、なぜタイルは落ちるのでしょう?
それは、接着層に生じる力、接着強度の問題です。
タイル張りの剥離の原因としては、
1、地震や地盤沈下によるコンクリート躯体の変形
2、躯体コンクリートと下地モルタルの接着不良
3、張りつけモルタルとタイルの接着不良
4、タイルと張りつけモルタル、下地モルタル層の動きの違い
などがあげられると思いますが、これらには事前に
きちんとした対応が必要だと思います。
コンクリート躯体への対応としては、伸縮目地をしっかり取る
ということです。そして、タイル目地が必ず、伸縮目地に合致
していることが、条件です。
「何だ。当たり前やん」
と、皆さん思われると思いますが、実際に現場を
進めていると、よくあるんです。
図面では、きっちり伸縮目地が取れているのですが
実際の躯体の目地がずれていて、工期もないので
そのまま工事を進めてしまう。
よくあります。
工事をやる前には、きちんと図面もあり
打合せも完璧なのですが、工事が始まると
そのとおりにならないのです。
単純な簡単なことですが、きちんと徹底するだけで
剥落、剥離事故は激減します。
次回は、下地についてお話します。
皆様のお役に立てればうれしいです。
(この文章は、日本化成㈱の資料を参考にしています。)
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