「ちょっと補修工事で、タイルのかけらがあるのですが、
今から持っていくので、見てくれませんか?」
400角のタイルなんですが、2枚落ちてきたんです私は、出先立ったので「帰ったら電話します。」
といって、その場は詳しい話は聞かなかったのですが
会社に戻って、タイルのかけらを見て、ビックリしました。
電話で聞いていた話では、400角タイルが「ダンゴ張り」で
張ってあったのが、落ちてきた。ということでしたので
てっきり30年ぐらい前の建物で、古い昔のタイルがめくれて
落ちてきたのだと思っていました。
帰ってきてタイルのかけらを見ると、なんと
「INAXのクロノストーン メトロポリスG」という
3年ぐらい前に出たタイルでした。
さらに驚くべきは、
落ちてきたタイルのかけらには、全くセメントやボンドが
ついていない、綺麗に裏足が見えた状態のタイルだったのです。
つまり、施工不良以外の何者でもありません。
帰ってきた後に電話をかけて、詳しく話を聞くと
「400角タイルを外壁に張っているのですが、タイルセメントで
点張りにして施工しているみたいです。」
この話を聞いて私は、また、ビックリしました。
先日もタイルセメントの性能の記事を書きましたが
使い方を間違えると、本来の接着能力を全く発揮できません。
タイルセメントは、5ミリ程度の塗り厚からタイルを
張って、2ミリ程度まで叩き込んで、初めて本来の
性能を発揮します。
まして、タイルセメントをダンゴ状にして、石張りのような
点張りをしてタイルを張るなんて自殺行為です。
今回、この補修工事は110㎡にも及ぶ大規模改修なると
思います。
現状、110㎡の400角タイルが落ちる寸前の状態です。
早急に対処しなければならないと思います。
実際に工事が着工すれば、もっと詳しくお話も
できると思いますが、あなたもくれぐれも間違った施工や
間違った工法で工事を進めることのない様、しっかりと
した、施工手順を守って、タイル工事を行ってくださいね。
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