忍者ブログ

タイル屋のクレームはいっぱいあります。日々の「クレーム」を日記風に綴り、「クレーム」から新しい商品やサービスの有益なヒントを得たいと考えています。「クレームは知恵の宝庫」

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

真夏の日差しは、ドライアウトの恐怖が!

いつも情報を活用していただき
ありがとうございます。

更新業務を長らくサボッてしまい、恐縮です。

にもかかわらず、多くの方に見ていただきまして
大変感謝しています。



世の中は、「お盆」と「北京五輪」で騒がしいですね。

でもこうして、このブログを読んでくれている
あなたは、非常に勉強家だと思います。そして
お盆休みもなく、毎日、真夏の日差しを受けながら
お仕事に、励んでおられるのでしょうね。


さて、本日の本題ですが、私の管理する某現場で、
危機的状況が発覚しました。

毎日、36度を越える猛暑のなか、職人さんはがんばって
くれているのですが、さすがの職人さんも真夏の日差しに
ついに、負けてしまいました。

マンションの妻壁で、モザイクタイルを張っているのですが
午後からは、西日がきつく入ってくるので、昨日、打音検査を
行ってみました。

もしかしたら、「ドライアウト」の可能性が・・・

ありました。


打音検査をしていると、「カラーン」と乾いた音が
しました。

2フロアほど叩いたのですが、9枚浮いていました。

タイルの裏足にもうっすらセメントは、付いているのですが
明らかに、表面がドライアウトしています。

職人さんともすぐに話をしたのですが、オープンタイムの
問題やドライアウトの可能性がありそうでした。

そして、少し引いてからの「目直し」が引き金になってしまった
様です。

まだ、目地も入ってない時期に発見できたので、補修も無事
終えることができ、なにもなく良かったです。


この時期は、コンクリートも温度が上がり、日差しもきつく
タイル張りの条件は、最悪です。毎朝、職人さんにも周知
していますが・・・

でも常にチェックをして管理すれば、こうして最小限の
作業で大事故を防げるのです。


毎日、大量の汗を流して作業していると思いますが
いつも品質チェックをして、冷静に作業を進めてください。

管理者の方は、想定できる事故に対し、いつも目を
光らせてください。



日々の管理が、タイル張りの品質向上につながると
思います。

今回は、私自身も非常に勉強になりました。
PR

タイル下地をめくると?!?

ume

外壁の打音検査をしていると、鈍い音が・・・

「浮いている」

すぐに職人さんを呼んで、タイルをはつって
もらいました。

ume1

タイルをめくってみて、ビックリ。


なんと、タイル下地の下から60ミリ幅の
デカイシールが現れました。

なぜ、こんなことになったのでしょうか?


答えは、伸縮目地の付近で、コンクリートの
「ジャンカ」部分があり、それを超高圧水洗浄を
かける前にはつり取り、その部分にすてシールを
うち、その上からタイル下地をかぶせていたのです。


全く迷惑な話です。


でも、どうやってこれを補修して、復旧すれば
よいのでしょうか?









デベロッパからのクレーム

仕事の少ない、厳しい時代に
なんと情けないクレームだろう・・・

4月竣工のマンションを2008年1月より
タイルの施工にかかり、3月末で無事検査を
受けることができました。

年度末は、どの現場もバタバタで、職人さんの
入場数も半端ではありません。


問題のこのマンションでは、比較的タイル工事の
進行は、ゆっくりで8人から15人ぐらいのペースで
進んでいました。

45角と95角のモザイクタイルを張り合わせた
なかなか感じのいいマンションです。


が・・・・


デベロッパの検査も終盤にさしかかった頃
当社に1本の電話が入りました。


ゼネコン担当者) ちょっといいですか?

私)は、いいですよ。

ゼ)吹き抜けのことなんですが、もしかしたらヤバイです。

私)何がですか?


このとき、私は全く身に覚えがなかったのですが・・
というより、足場をばらしてから一度も現場に行って
確認をしていなかったのです。

ゼ)吹き抜けで、タイルの目地から、タイルセメントが
  噴出している箇所が何箇所もあります。

私)・・・・?



吹き抜けは、施工当初から照明も少なく
コンクリートの精度が悪く、下地補修も
何度も行ったところです。


ご存知のとおり、吹き抜けは、施工時には一番暗く
完成時には、一番明るいところで、一番気を使って
施工しないといけないところでもあります。


なぜか?


原因は簡単です。

ひとつは、担当者(私)の管理ミスです。
打音検査を若い社員にまかせっきりにしていたこと。

自分でも吹き抜け部は、いつも気にして精度ばかり気にして
いたので、日ごろいつも見ていました。

が、逆にタイルが張れたあとは、完全に気持ちのなかから
消えていました。


もうひとつは、タイル張り職人のそうじミス。

最後に、目地職人のミス。


単純な話です。



・・・・今回の教訓・・・・

自主検査の徹底

施工時の照明設備の充実

職人の自主管理の徹底

マスク張り工法の弱点と対策

今日は、外壁の浮き補修に呼ばれ現地で補修を
してきました。

これがその写真です。

島津1

明らかに膨れ上がっています。

カッターを入れて、はつり出すとタイルは
簡単にめくれだしました。

島津2

見てみると、「マスク張り工法」で施工したようです。
目地のあともくっきり残っています。

コンクリート面もきれいに残っています。

タイルの裏足を見てみると


島津3


これは、ツライです。

なぜ、こんな浮きが起こったのでしょうか?


原因は、いろいろ考えられますが、1番に
「叩き込み不足」です。

タイルの裏面を見てみると、タイルセメントが
ほとんどつぶれていません。

これは、「マスク工法」の時、職人さんは
「固めのネタ」を使いたくなります。なぜなら
ダレにくいからです。


そのため、たたき力が弱いと、コンクリートに
ほとんどくっつきません。

当然、接着強度も落ちます。

あと考えられる原因は、コンクリート表面の汚れです。
他に、ハイフレックスの希釈濃度の問題です。

あわてて、イケイケ施工をすると、必ず浮きや剥落事故を
起こします。

最近は、タイル下地からの剥離事故が増えていますが
タイルの技術力で剥離事故を起こしては、言い訳できません。

「マスク張り工法」工法が悪いわけではありません。

その工法の手順やルールを守らないのが
悪いのです。




これが、当社の施工だったら・・・と考えると

会社が訳なく、吹っ飛びます。

床が浮いているのは誰の責任?

またまたクレームです。 役所工事で、最終の検査で「床タイルが浮いてるやん!」 と電話が入りました。 「はい。わかりました。すぐに段取りします。」 と、電話を切って、職人さんに電話をしようと 思った瞬間、 「ちょっと待て!確か女子便所の床だけは、張り代が なくて、モルタル下地にまでして張ったんや。」 と、そのときの記憶がよみがえってきました。 そこまでして、うちの職人さんの腕からして タイルが浮くなんて信じられへん。 もしかしたら・・・ 考えていても仕方ないので現地にすぐ急行しました。 現地には監督さんもいたので、一緒にタイルの 打音検査をしました。 『ボン・ボン』 やっぱり。 「これは、タイルの浮きじゃなくて下地か 防水の保護モルタルのところで浮いてる音ですね」 「?????」 打音の音は1枚の板を叩いたような音がしていて 部分的にタイルの浮いた音ではありませんでした。 翌日、タイルをめくって塗膜防水の界面までハツッてみると きれいに保護モルタルがめくれてきました。タイルと下地の モルタル、保護モルタルの界面は、しっかりとついていました。 今日、防水を再度やり直して、直接モルタル下地を 左官屋さんに仕上てもらうことになりました。 当社には一切の責任はなく、補修するお金も頂いて 張りなおすことになりました。 めでたし。めでたし。 めでたかったとは、いえませんが、これは よくあるクレームです。 『タイルが浮いてる』『タイルが落ちた』など お客さんは、「タイルが」と言ってきますが、 実際は、下地が浮いていたりするのがほとんどです。 「誰の責任?」 と、結果を追求するのは構わないですが、工事中に 不具合があれば、その場できちんと相談してどうするか 監督さんも交えて検討するべきだと思います。 85%はこれで問題が解決します。その場で修正をすれば たいそうな養生や工事をすることはありません。ダメなものはダメ。 すぐに対応するようにしましょう。 私もすぐに、タイルを張った職人さんに電話をしました。 私:「張る前にもっと監督さんと打合せして工事を進めてくれんと   困るわ。」 職人:「やる前に監督にもみてもらって了解してもらったで、    監督も知ってるやろ?」 私:「●●さん、知ってんの?・・・」 何でやねん。(ちゃんちゃん)