なぜタイルは落ちるのか?
今日は、最終回です。
前回は、タイル下地の不具合などについて
お話させていただきました。
下地の汚れや吸水調整材は、今や基本中の基本です。
次はいよいよタイル張りについてお話します。
タイル張りでの施工上の問題として、
1、張りつけモルタルの塗り厚(1回塗り、2回塗り)
2、1回塗りのときのコテ圧(がりっと塗りつける)
3、塗り面積の限度
4、オープンタイム
5、練り置き時間
6、メジ直し時間
まずは塗り厚ですが、必ず2回塗りにしてください。まず
1回目は1~2ミリ程度塗ります。そのときに重要なのは
コテ圧です。
1回塗りのときに、張りつけセメントを下地にガリガリ
こすり付けるようにコテ圧をかけて塗ります。
2回塗りのときは重ねて5ミリ程度になるように塗ります。
そしてタイルを張り、叩くと張り付けセメントは2ミリぐらいに
なります。
タイルを張るときに重要なことはオープンタイムです。
オープンタイムは、15分までがいいでしょう。
最後は、メジ直しです。
タイルを張り付け後、メジ直しをする場合、すぐには
タイルが動いて直せないので、少し時間を置くと思いますが
ここで時間が空きすぎると、ちょうどセメントの硬化し始める
タイミングとかちあってしまうのです。
結果、固まりだしたときにタイルを動かすので、接着強度が
落ちてしまうのです。
このタイミングは、ズバリ職人さんの経験しかありません。
これが、タイル張りの流れになります。
以上、タイルを落とさないための施工フローです。
少しでもあなたのお役に立てたでしょうか?
次回、最終回Ⅱで、今後の課題についてお話したいと
思います。
ありがとうございました。
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