いつも情報を活用していただき
ありがとうございます。
今日も昨日からの続編です。
今日の内容が
キモです。
さて、風の影響を極力押さえて、きっちり
タイル下地をチェックし、吸水調整剤の6倍液を
塗布します。
その後タイル張りを行うのですが
まず、原則というか、絶対に2度塗りを
行ってください。
オープンタイムももちろん考えながら1回目は
1~2㎡ぐらいの範囲でタイルセメントを塗っていきます。
このとき、タイル下地もしくはコンクリートに
こすり付けるように
「がりっ」と塗ります。
張付けセメントにエアーだまりがないようにします。
セメントの引き具合を見て2回目の塗りつけを行います。
ここでのポイントですが、1回目の張付けセメントの硬さは
少し硬い目でも良いです。が、2回目の張付けセメントは
少し柔らかい目が良いと思います。
2回目の張付けセメントが1回目のセメントにもタイルの
裏面にも確実になじむからです。
もちろん、タイルの裏足充填率も上がります。
こうして、タイル張りを小さい面積ずつ張っていくと
まず、「ドライアウト」は起こりにくいと思います。
1度にはる面積を小さくしておけば、天気や風の変化を
見ながら微調整もできるからです。もちろんオープンタイム
もきっちり守れます。
もうひとつ、大事なことは
1度にセメントを練る量も考えることです。つまり
「練り置き時間」が大事なのです。
今、施工中のマンションでは、ゼネコンより「練り置き時間」を
毎回、チェックリストに記入して行ってます。
これには、びっくりしましたが、「ドライアウト事件」がおきてからは
すごく納得のできるチェックリストです。
このように、2度塗り、オープンタイム、練り置き時間を
すべての職人さんが自主管理できなければ、均一な品質は
保たれません。
もちろん、私たち会社の人間がチェックして指導して
教育をしていかないと、はじめから何も言わなくても
これだけのことをしてくれる職人さんは、25%以下なのでは
ないでしょうか?
今日は、タイル張り施工の要領書のような記事になってしまいましたが
これが、タイル張りの
キモだと思いますし、当社の
品質管理の最重要項目です。
残念なことに、今回の「ドライアウト事件」では、このような
管理ができていなかったと、私自身反省しています。
タイル張りを施工手順どおりに完了させたら、つぎは
その検査です。
次回は、検査についてお送りしたいと
思います。
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