今日は、外壁タイル貼の極意として色々な工法を
説明しながら施工要領とチェックポイントなどを
お話したいと思います。
外壁タイル貼工法は、何種類かあります。
基本的には、圧着張り工法、密着張り工法です。
この工法の極意は何か?
『貼り付け面(コンクリート面)にタイルセメントを
塗りつける時、コテ圧をかけて、空気が入らないように
しっかりとこすりつける』
まず、基本はこれだけです。
「当たり前やん」という声が聞こえてきそう
ですが、これが全てです。
当社の施工要領は、必ず二度塗りをすることに
なっていますが、とにかくコンクリート面には
こすり付けるように塗ります。
これさえやっていれば、80%完璧です。とにかく、圧着張り工法でもヴィブラート工法でも同じ
です。『コテ圧をかけて塗りつける』ことが一番
重要なのです。これが全てだと思います。
先ほど、80%完璧だと明言しましたが、では残り
20%は何かというと
1、コンクリート面の清掃
近年、高圧洗浄や超高圧洗浄が頻繁に言われていますが
コンクリート面の清掃はものすごく効果があります。
2、オープンタイム
昔からオープンタイムについては、かなりの議論を
されています。施工要領書には15分以内、20分以内
とか書かれていますが、まず15分もほっといては
ダメです。2度塗りも追っかけで塗るべきです。
3、吸水接着剤の希釈
当社では、吸水調整剤(NSハイフレックス HF-1000)
を使用しています。希釈濃度はハイフレと水で1:6
6倍液で塗布しています。
4、躯体の伸縮
伸縮目地はきちんと取り、絶対にまたがらないように
タイル貼を行います。これはゼネコンとも施工前に
しっかりとした打合せが必要です。
5、下地のチェック
これは非常に重要なことです。下地のチェックと
書いたのですが、ただ躯体や下地を見るだけではなく
左官の下地材も注意するべきです。
最近ではタイル屋の使うタイルセメントは接着性が
非常に上っていて安心して使えるのですが、左官屋
の材料は、信用できません。タイル貼を行う前に
必ず下地を削ったりして、左官材料の強度を調べておく
べきです。
タイルをきちんとした施工手順で張っても下地ごと
めくれることもあるのです。
以上、施工のポイントを説明してきたのですが、もちろん
どの項目が不良だとタイルが剥離してしまいます。
でもきちんとした施工手順でタイル貼をするなら自信を持って
引渡しできると思います。
PR