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タイル屋のクレームはいっぱいあります。日々の「クレーム」を日記風に綴り、「クレーム」から新しい商品やサービスの有益なヒントを得たいと考えています。「クレームは知恵の宝庫」

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600角マスク工法 その②

「こんなん張れへんやん!?」

現地で職人さんと打合せしていたときでした。
コストと工程的な問題で圧着下地で施工しよう
と現場とも打合せしていたのですが、下地の
精度が悪すぎました。

悪いところをチェックして廻ったのですが、
下地が悪すぎました。

あえなく、在来の圧着張り工法で張ろうか、と
初日はそのまま圧着張りで施工しました。

このまま600角のマスクを使わないのはもったいない。

って言うか、1枚6,000円もするマスクを2枚も
買ったのに・・・


そんなブルーな気持ちの私に救世主が現れました。

「どうもないって。使えるよ」

一人の親方がやってきて、マスク張りで施工しました。
その技というかなんと言うか、私はびっくり。

『これぞ職人』

親方は600角のタイルを張りながらマスクにセメントを
塗っている職人さんに

「右上1センチ」 「はい」

「真ん中15」 「はい」

あなたは、わかりましたか?なんとマスクに塗る
タイルセメントの塗り厚を調整しながら張っていくのです。
親方は、一枚張ってその次のタイルを張るところを見て
どこがへっこんでいるかを確認して、塗り手に指示していたのです。

見事です。

これで少々の不陸は解消され、次々と600角タイルが
張られていきました。

私はこの技術に感動しました。横で見ていた別の親方も
「参った」という表情でそれを見ていました。

私は、この親方はすごいなあ、と思って見ていましたが
もう1つ気付いたのは、「右上1センチ」と指示する方も
すごいですが、言われてその通りセメントを塗りつける
職人さんもすごいな、と思いました。

そして、その張るスピードもどんどん上っていき、在来の
圧着張りで張っていた別のグループをあっという間に
追い越してしまったのです。

本当にすごいものを見た。っと言う感じでした。

こうして店舗の床、1300平方メートルが張りあがり
コスト、工程、品質、すべてうまく現場を治める
ことが出来ました。

当初、気になっていたとなりの店舗はというと

バサモル工法で施工したにも関わらず、タイルの面
が悪く、ギラギラしていました。

その上、彼らは砂・セメントを2階の施工場所まで
揚げるのに、50人のパワーズをつかったそうです。

これを読んで頂いたあなたも、是非試してみてください。

最初は、うまくいかないかも知れませんが、慣れたら
こんなスピーディな施工はないと思います。




こんな素晴らしい技術は他にもたくさんあると思います。
職人さんは技術職で自分のやり方、段取りの仕方など
秘密にしている方が多いと思いますが、本当にもったい
ないと思います。

もっと他の人にも教えてあげたらどうでしょう。
皆で情報を共有して、業界の技術力をアップする
ことが出来れば、本当に素晴らしいと思います。

このブログも全国版です。真似されて困ることなんて
ありません。

あなたも「こんな施工しているよ」とか
「こんな方法は?」とか、あればコメントに
書き込んでください。

皆で考えていたら新技術や新工法が見つかるかもしれませんよ。


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