いつも読んでいただきありがとうございます。
今日は、タイル下地についてお話させていただきます。
基本的にマンション・ビルなどの現場では、タイル下地を
左官屋さんがしてくれます。
最近では、ほとんどがコンクリート直張り、一部下地補修が
主流で、左官屋さんも補修程度でしか外壁はさわってくれません。
しかし、例外もあります。 「役所仕事」です。
公共工事の現場では、きちんとタイル下地を作ってくれます。
それもモルタル下地です。昔は、ほとんどがモルタルでタイル下地を
作ってくれたので、タイル張りもとても楽に施工することができました。
ところが、最近のモルタル下地は、はっきり言ってダメです。
モルタルの材料の質が落ちたのか、左官屋さんの腕が落ちたのか
昔のような良いタイル下地は見ることはないです。
昨日もある高校の耐震補強の現場です。
私は冗談で、「モルタル地は浮いてるし、検査してから
張らなあかんで。」と職長に笑いながら現場を後にしました。
お昼過ぎに、職長から電話が入りました。
職長 「明日、仕事できひんわ」
私 「なんで?どうしたん?」
職長 「モルタルが浮いてるねん。!」
私 「マジで!?」
急遽、本日「注入屋さん」の登場となりました。
実は最近、本当に良くあるのです。モルタル下地の浮きが。
滋賀県での国交省の現場もモルタル下地なのですが、
ところどころ下地が浮いているのです。
モルタルが浮いているのは、職人さんならすぐにわかります。
共通してほとんどの浮いている部分には、クラックが入って
いるのです。
仮にクラックが入ってなくてもタイルを張ってたたいていると
ほかの正常な部分とは違う音が出るのです。
浮いている部分は、大体が15センチ角ぐらいの小さい
浮きです。(たまに600角ぐらいのもあります)
こんな小さい浮きが何箇所も出てくると仕事になりません。
まして、知らずに張ってしまって、後から「打音検査」をして
発覚する場合もあります。
そうなると、またハツッて張り替えないといけないので、本当に
迷惑な話です。
いずれにしても、作業前のチェックは必ず行うようにしましょう。
自分以外のミスで張替えなんてたまりませんよね。
ではまた。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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