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タイル屋のクレームはいっぱいあります。日々の「クレーム」を日記風に綴り、「クレーム」から新しい商品やサービスの有益なヒントを得たいと考えています。「クレームは知恵の宝庫」

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床が浮いているのは誰の責任?

またまたクレームです。 役所工事で、最終の検査で「床タイルが浮いてるやん!」 と電話が入りました。 「はい。わかりました。すぐに段取りします。」 と、電話を切って、職人さんに電話をしようと 思った瞬間、 「ちょっと待て!確か女子便所の床だけは、張り代が なくて、モルタル下地にまでして張ったんや。」 と、そのときの記憶がよみがえってきました。 そこまでして、うちの職人さんの腕からして タイルが浮くなんて信じられへん。 もしかしたら・・・ 考えていても仕方ないので現地にすぐ急行しました。 現地には監督さんもいたので、一緒にタイルの 打音検査をしました。 『ボン・ボン』 やっぱり。 「これは、タイルの浮きじゃなくて下地か 防水の保護モルタルのところで浮いてる音ですね」 「?????」 打音の音は1枚の板を叩いたような音がしていて 部分的にタイルの浮いた音ではありませんでした。 翌日、タイルをめくって塗膜防水の界面までハツッてみると きれいに保護モルタルがめくれてきました。タイルと下地の モルタル、保護モルタルの界面は、しっかりとついていました。 今日、防水を再度やり直して、直接モルタル下地を 左官屋さんに仕上てもらうことになりました。 当社には一切の責任はなく、補修するお金も頂いて 張りなおすことになりました。 めでたし。めでたし。 めでたかったとは、いえませんが、これは よくあるクレームです。 『タイルが浮いてる』『タイルが落ちた』など お客さんは、「タイルが」と言ってきますが、 実際は、下地が浮いていたりするのがほとんどです。 「誰の責任?」 と、結果を追求するのは構わないですが、工事中に 不具合があれば、その場できちんと相談してどうするか 監督さんも交えて検討するべきだと思います。 85%はこれで問題が解決します。その場で修正をすれば たいそうな養生や工事をすることはありません。ダメなものはダメ。 すぐに対応するようにしましょう。 私もすぐに、タイルを張った職人さんに電話をしました。 私:「張る前にもっと監督さんと打合せして工事を進めてくれんと   困るわ。」 職人:「やる前に監督にもみてもらって了解してもらったで、    監督も知ってるやろ?」 私:「●●さん、知ってんの?・・・」 何でやねん。(ちゃんちゃん)
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タイル工事の荒波と私





いつも情報を活用していただき
ありがとうございます。

いきなり繁忙期の谷間に襲われました。

3月の中ごろまでは、ノンストップでタイル工事が
続き、外注の応援を呼ばないと現場に迷惑をかけて
しまう。と、考えてたのに・・・

いきなり職人さんが・・・

タイル工事の前工程がなかなか進まずに、ハツリ工事
左官工事が、遅れてきているのです。

ここで、工事の谷間になるということは、
来週、それも後半に、とんでもなくクレージーな
展開が訪れてきそうな予感がします。

とにかく毎日、各現場を回り、前工程の「ロス」が
ないか見て回り、当社の工程、全現場の進行状況と
にらめっこしています。

毎年、同じような経験をさせられるので、次の
パターンも読めてきました。

この仕事量の「浮き沈み」がなければ、ほんとに
楽になるのですが・・・


いつも最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

感謝。感謝。


ご興味のある方は、一度ご覧になってください。
タイル専用ポータルサイトが、ご覧いただけます。
【タイル.COM】 Ninja Blog AXS

スーパーゼネコンの安全研修と嫁






スーパーゼネコンの安全研修会に参加
してきました。

この日のテーマは、「指差喚呼(ゆびさしかんこ)」

2500人の作業員にアンケートを実施、指差喚呼を
行っているか?という調査を行った結果をデータつき
で、解説していただきました。

さすがにスーパーゼネコンの作業員は、87%の方が
「はい」と答えている。

この数字は、微妙な気がしますが、私が注目したのは、
残りの「できていない」という人たち。

「なぜ、できないのか?」

という質問に、恥ずかしいから。みんながやってないから。
という答えでした。

これは、正直な回答だと思います。

私も現場で、独り言のように、「足元よし!」
「頭上よし!」とか、なかなか言えません。
ものすごく、恥ずかしい気持ちになります。

でも、周りのすべての作業員の人が、大きな声で

「左右確認よし!!」

と、大きな声で安全を確認していたらどうでしょうか?
きっと、私もやってみよう。やらなければ。という
気持ちになると思います。

現場が一体となって、現場の雰囲気が一体となっていれば
自然に声が出てきそうですよね。

もうひとつ、最後のデータに、


「現場で誰とも気安く話をできない人が11%いる。」


という結果でした。

作業員の10人に1人が現場で無口に黙々と、
作業しているということです。

誰にも相談できずに、作業を進めて、その結果
災害につながる、というケースもよくあるとの
説明も受けました。

ゼネコンでは、現場のコミュニケーションが
非常に大切だとし、まずは、現場での挨拶からはじめ、
お互いの「一声かけ」を強化していきたい。と話を
されていました。


全く、賛成ですね。


PS

研修を聞いてるあいだに、ふと気づいたんですが
私の嫁は、間違いなく毎日、「指差喚呼」を
行っていると思います。

出かける前には、必ず、

「ガスよし」
「電気よし」
「ヒーターよし」
「かぎよし」


と、声を出して確認していました。



いつも最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

感謝。感謝。

タイル屋の愚痴

いつも情報を活用していただき
ありがとうございます。

今日は、個人的な意見を皆さんに
聞いていただきたいと、思います。

今日現在、タイル工事もピークに忙しい
ですよね。でも、最近の現場は、異様に
大変な気がするのは、私だけでしょうか?

このごろ、といっても、ここ2年ぐらいですが
タイル工事が非常にやりにくいと思いませんか?

工期はないし、予算もないし・・・


一番、気に食わないのが、タイル下地が以上に
悪いと思います。

コンクリート躯体は、ひどいし、ハツリは多いし
左官下地は悪いし・・・特に・・・

躯体が悪いので、もちろんハツリが発生して
その後、左官で補修してもらうのですが、最近
直張りが多く、左官屋さんも「補修屋」さんが多く
糸をつったり、定規を当てたりして、モルタルをぬれる
職人さんが少ないと思います。

タイル屋が仕上の「墨」を出して左官屋の段取り
までしてあげないと、なかなか塗ってくれません。

工期がないのに、前工程が進まず、タイル屋の負担が
増え、短期間に大勢の職人さんを導入しないと
現場が収まらない。

そんな現場が多くないですか?


今日は、私個人の愚痴を書きなぐりましたが
皆さんの意見も是非、お聞かせください。

はるかべ工法 最終回

いつも情報をご活用していただき
ありがとうございます。

はるかべ工法の報告書の結果が
手に入りましたので、皆様にもおしらせ
いたします。

(はじめてみた人は、前々前回の記事を見てください。)


INAXも現場へ行き、引張試験と打音検査を
行い、その結果と解説(回答)が出ました。

まず、引張強度は0.4kgf/m㎡はクリアされていました。
ただし、張り替えた部分での検査です。

はるかべ工法の場合、0.2KでOKみたいです。

そして、打音の検査ですが、張り替えた部分は
改良圧着の要領で張り直しているので、ワンパック
ボンドの鈍い音がしたそうです。


ここまでは納得できる結果だと思います。

しかし、全体に、浮いたような音が出るのは
まだ残っていたそうです。

それに対してのINAXの回答としては、


「はるかべ工法の場合、タイルの裏面のボンドの
充填率は、20%程度でも良いので、多少、浮いた
音が出ていても問題ありません。」

という事だそうです。


苦しい言い訳のような気がしますが、メーカー
としては、そういう言い方しかできなかったのだろうと
思います。

仮に原因を突き止めてしまうと、施工の責任が
そのタイル屋さんに及ぶ可能性もあるので
どうしてもあいまいな答えになったのだろうと
思います。

私の経験でもたくさんありました。
(若干、施工に不安があるときはドキドキです。)


最終、メーカーも行って、無事工事完了になった
そうです。

施工としては、問題はないが、メーカーとして
剥離の補償はできない。といったそうです。

監督さんは、「なんか、だまされたような気がするわ。」
といってましたが、私もなんとも言えませんでした。



^^^^^^^^^^^^^^^^^^^


今回の件で、私もいろいろ勉強させていただきました。

今後、外壁もはるかべ工法みたいな施工が、どんどん
増えてくると思います。

私たちが、まず気をつけないといけないのは、

1、下地の精度。下地は金ゴテで、きれいに補修
  してもらう。

もう、すべてはこれ。これに限ると思います。
下地の不陸がなかったら、ボンド張りは楽な
もんです。

これで、97%問題が解決すると思います。

2、オープンタイム。

はる壁で気をつけたいのは、オープンタイムです。
外壁にモザイクを張る感覚でやると、命取りに
なります。


はるかべ工法も実績がまだまだ浅いので、私も
不安というか、ん~という部分があります。

まだまだ勉強することは、たくさんあります。


いつも最後まで読んでいただき
ありがとうございます。


感謝。感謝。