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今日は600角マスク工法の秘密に迫りたいと思います。
まず、床タイル貼でマスク工法のメリットは、
タイルが反ったりしていても完全にタイルの接着強度が
出る。(下地がGOODな場合)ということです。
手間的には、もちろん在来の圧着張りのほうが
早いと思います。が、当社の職人さんの場合、
「慣れたら早いよ」といって好んでマスク張り
工法を使う人が結構多いです。
さて本題の「600角マスク工法」ですが、まず
600角用のマスクがあるのか?から始まるのですが
全国タイル業協会に問い合わせると、
「今は作っていません」
とあっさり、でも全タ協の担当の方に「INAXが
最近、アガトス(大型タイル)用に600角のマスクを
作らしたはず」と教えてもらい、INAXに問い合わせると
「ありますよ」
これで準備は万全。後はタイル下地の精度、支給品の
輸入タイルの精度の問題が残るだけです。
そして、私自身に大きな落とし穴が待っていました。
私自身、少し安易に考えすぎでした。
その問題と解決策は?・・・
次回、衝撃の最終回? (引っ張りすぎ?)
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100円ショップの「ダイソー」をご存知ですか?
私も用もないのについつい商品を覗き込みたく
なります。
1ヶ月ほど前ですが、「ダイソー」の店舗工事
をさせていただきました。
「ダイソー」工事は、600角タイルを支給していただき
工事店で施工するという流れです。
最近、「ダイソー」に限らず店舗の床には600角の
磨きのタイルがよく使用されます。
先日もショッピングモールにはたくさんの専門店
が入っていて、そのほとんどが床に600角タイルを
張っていました。
ほとんどの工事店は、石張りの要領で、施工していました。
その中で、私の会社では、モルタル下地の上に圧着張り工法で
タイル貼を行いました。職人さんから「もとなりがバサモル工法で
張って、うちは圧着やったら見れへんなあ」とこぼしてました。
彼の言うことは誰もが感じることで、いくらきれいなモルタル
下地でも600角のタイルの表面(面)がきれいに合わず、逆に
バサモル工法の方がきれいで早く張れる。と皆思っていたのです。
なぜ、当社は圧着張り工法を選んだのか?
圧着張りですが「マスク張り工法」で施工したのです。
今までも、300角タイルを圧着張り工法で張ったことは何度もあり
その品質や施工スピードでは実績もありました。
今回、600角に初めて挑戦したのですが、完璧でした。
もちろん、普通の圧着張りで張った部分もありましたが
施工スピードで、圧倒的な差が出ました。
圧着張りで張っていた職人さんも「脱帽です」「参りました」
と私に言ってきたほどです。
この600角マスク張り工法については、明日、詳しく
説明させていただきます。
これは使えますよ。
土曜日の午後6時、私の携帯電話が鳴った。
「本日の営業は終了しました」私はそう
思いながら電話をとった。
「自分の所の職人は、近隣協定を守らへんのか?」
一瞬にしてその状況が把握できた。
今日の作業は便所の土間下地をして
タイル張り、目地詰めまで完了させたかった
ことや、朝から職人さんに「ハッパ」かけたことも
思い出した。
「すいません。すぐ連絡取ります。」
職人さんに電話をすると「もう終わったし
帰ります」と状況もわかっていたようだった。
最近、どこの現場も作業終了時間が早くなってきています。
近隣協定が一番の原因です。
職人さんにとっては、施工単価が下がっている状況で
時間の制約はお金に直結します。
「残業できひんのがつらいわ」
「最低、6時半ぐらいまでは」
「仕事は5時からやで」
そんな声もよく聞きます。
仕方のないことですが、我々現場管理の
人間でさえ工期は請負は減り、工期は
短縮され、で、生産性は下がる一方で
正直、つらいです。
何かよい方法はないのでしょうか?
まさに、メーカーの「特建」にやられました。
「特建」・・・現場が始まる前から施主や設計に
指名してもらい、自分家のタイルを使ってもらう。
よくある話で、これが結構邪魔な存在になったり
します。現場は常に流動的に進んでいるのに
事前に全てを把握しているような振る舞いをする。
先日も某現場で、外壁の100角タイル(いぶし)が
設計指定で入っていて、私も知ったメーカーだったし、
その担当者も何度も合ったことのある人でした。
事前に現場で数量をチェックし、二日前に発注を
かけました。
翌日、「タイルがありません」
担当者が電話をかけてきました。
私:「作ってあるからいつでも出せます。って
言ってたんちゃうん?」
担当者:「聞いてた数量よりオーバーしてます。」
私:「誰から聞いたん?」
担当者:「設計さんです。」
私:「・・・」
私も不注意でした。メーカーの在庫数を
確認できてなかったのです。設計とメーカーで
話が出来ていたので、当初から数量は変わって
なかったので安心していました。
無責任な担当者と不注意な現場担当者(私)
2人の「アホ」がそろったとき、こんな惨めな
結果が生まれるのです。
結局、足場バラシ二日前にしか、タイルは
焼きあがらず、一日で張って一日で目地を
つめるという離れ業を使うハメになってしま
いました。
やるべき事をやるべきときにしておく。
現場管理の核、基本中の基本です。
私も、もうベテランです。・・言葉が続きません。
人間は「基本」と聞いたらナメてしまうのです。
でも、それが全てのベース、コアなのです。
基本が全てだということなのです。
今回、私は良い勉強をさせていただきました。
これからも頑張ります。
「この石、裏までヒビが入ってるし、ダメですね」
「違いますよ。こういう石なんです」
問題の石は、「ぺルリーノホワイト」といって
オフホワイトの色で20mmピッチでひび割れたような
目が入っている大理石です。
いつもの私ならこの状況で、自分で選んどいて
何言ってんの?っと心の中で怒っています。
でも、素人のお客様には割れているように見えて
当然なのです。最近のお客様はネットや雑誌で
かなり建築のことを勉強している方も多く
絶対に自分は悪徳業者にいいようにされまいと
目を凝らして見ているのです。
私の会社ではもちろんそんな不良品を納入
するようなことはしません。
今回のこの大理石の件も、確かにヒビが入ったような
石なので、加工前にきちんと樹脂を流し込み
ひび割れしないように裏面に溝を掘り込み
ステンレスの鉄筋を埋め込んであるのです。
お客様にはそれが補修したような石に見えたのでしょう。
当社の職人もそのことをすばやく理解し、「これは
樹脂を流し込み、さらに補強まで入れているのです」
と、先ほどの手順を説明し、さらに
「これだけの補強が施してあればまず割れてきません」
とはっきり明言したのです。
お客様もそれを聞いて安心されたようです。
これは、現場で直接お客様と接する職人や
現場監督がきちんとした知識を持っていることが
大切です。
そして工場でも「いい商品を送り出す」という気持ちで
加工しているというのが大切なのです。
最近のお客様はネットや雑誌で建築屋の悪い
面ばかりニュースになっているのでかなり
ナーバスになっています。
そんなお客様に誠心誠意、気持ちをこめた説明や
アドバイスをしてあげることで、安心して
工事を任せていただけるのです。