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タイル屋のクレームはいっぱいあります。日々の「クレーム」を日記風に綴り、「クレーム」から新しい商品やサービスの有益なヒントを得たいと考えています。「クレームは知恵の宝庫」

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真面目すぎるうちの職長さん

「ガチャ貸してくれる?


夕方に会社に帰ってきた当社の職長さん。
帰ってくるなり、「ガチャ貸してくれる?」

一体どうしたの?

職長さんに理由を聞いてみると、今日から
新規に入った現場で足場の高さが悪く、今の
ままでは背がとどかないので、自分で足場の
高さを調整するために「ガチャ」が必要だと
説明してくれました。

なんて真面目な人なんだろう

私は職長さんの顔を見ながら思いました。


その職長さんには、今日入場する現場の数量と
単価を注文書にして渡してあります。

もちろん請負で契約しているのに、この職長さんは
何のためらいもなく、足場が悪いので自分が直そう
としているのです。

そんなことまで自分でしてしまうと、自分の時間を
失い、その日の売り上げにひびきます。

私は、この真面目な職長さんに一言、

「足場が悪いのなら現場監督に言って、悪い箇所を
直してもらうようにして、現場でやらさなあかんよ。」

そうです。私たちはタイルを張るプロフェッショナル
なので、タイルを張る以外の雑用は人に振って一枚でも
多くのタイルを張っていかないといけないのです。

そして何より、私たちが足場を直したりすることは
非常にリスクがあります。

もし自分たちの手で仮設足場を直して、万が一それで
怪我や事故が起きた場合、仮設材を改造した私たちが
責任をおわなければならないのです。

もちろん、その真面目な職長さんは悪気が会ったわけでも
ないし、当社の職人さんとして、うれしい気持ちになりました。




結論

朝礼や打ち合わせの時間に悪い箇所を監督に報告して
どう直してほしいか的確に指示する。
そして早急に直してもらいます。

決して自分で何でもやってしまうのではなく、自分は
タイルを張ることだけにフォーカスしてください。

そして儲けてください。
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バリバリの工事部長

素晴らしい工事部長に会いました。


昨日、とある現場で得意先の工事部長と会い
お話させていただく時間をいただきました。

実は、その工務店の某住宅の現場があるのですが
その住宅の御施主さんには、ほとほと困り果てて
いたのです。

定例の打ち合わせで、「このタイルでこの色で
いきましょう。」「この面台は、大理石でこの
石種でいきましょう」と御施主さんとの打ち合わ
せで決定したものを収めると、「やっぱり
こっちの色にしてほしい」など、何回も張替え
させられていました。


現場監督も何度かは、無理を聞いてあげていた
のですが、竣工間際になっても張替えさせようと
するので、ついに・・・

「あれほど打ち合わせで何度も確認して決めた
ものなのに、出来上がってからやり直しはないでしょう!」

と、初めて御施主さんに食ってかかったのですが、


「そんなん、私ら素人やのに出来上がってきな
わからへんわ。監督さん無茶いうたらあかんわ。」

と、呆れるほどの返事が返ってきて、これには
私たち業者もお手上げでした。


そんな話をその工事部長と話をしたのです。
でも、さすがはバリバリの工事部長です。

「そんなお客さんは、いっぱいいるよ。どれにしようか
散々迷って決められない客や、少しくらいの知識を
ひけらかして、熱弁する客。私もいっぱい見てきた。

でも、私はそんな時、これでいきましょう。とこっちで
決めてあげるんですよ。お客さんも最近は目が肥えてきて
いろいろ注文をつけてくるが、知識は当然私のほうが上
何だから、それをしっかり説明してあげて納得してもらうんだ。

するとお客さんも私のことを信頼してくれて、次からは
すべて私の意見を通してくれるようになるんだ。」


ん~。さすがバリバリの工事部長。お客さんの抑え方を
よく知ってらっしゃいます。


最近は現場監督も年齢が若く、あまり御施主さんに
こうしてああして、と強く言えない方が増えています。
それではいつまでたっても御施主さんの言いなりで
すき放題いわれます。

お客さんのニーズにこたえるのはいいのですが、度がすぎると
仕事が全くできません。

自分の持っている知識やスキルをしっかりとお客さんに
教えてあげて、お客さんを教育していく気持ちがないと
いけないと思います。

私たちは、(建築の)タイルのプロです。

プロは、儲けなくてはいけません。しっかりと
こちらの考えも聞いてもらい、お客さんにも
納得してもらわないとだめなのです。


バリバリの工事部長のように誇りとプライドを
もって仕事をしていきたいものです。


ワンパックボーイでシミが・・・

リビングやダイニングで床に300角や400角の
大理石を張るおウチが増えてますよね。

今日は大理石のクレームのレポートをお見せします。

コンパネ下地の上に大理石を張る。
仕上がりはとてもきれいですよね。

でも、ご存知ですか?

1ヶ月、3ヶ月すると大理石に斑点のような
シミが出てきて大変なクレームになったことが
ありました。

お客さんは好んで白い大理石を選びます。

ポピュラーなのは、ビアンコカララやアジャックス
で、透明感のある白い大理石です。

もちろん、大理石の場合、撥水材やクリヤコートなど
裏面処理を行ってからボンドで張っていくのですが
どんなに裏面処理をしてもシミが出てしまうことが
あります。


「ワンパックボーイ」です。


ワンパックボーイは脂分が多く、後から大理石の
表面が濡れ色のようにシミが浮き出てくるのです。

ワンパックボーイは大理石には向いていないのですが
やはり1液タイプで弾性に作られているため
コンパネ下地などで使ってしまうのです。


私も使って同じようなクレームを受けたことが
あります。

そのときは、クリーニングや薬品洗浄をいろいろ
試みたのですが、結局すべてめくって張替えを
しなければなりませんでした。

やはり、ワンパックの脂分が表面に出てしまったのです。

ビアンコカララのような大理石には、きちんと
裏面処理を行い、アクの出ないボンドを必ず使うことが
絶対です。

全国安全週間と安全大会と第二部特別講演

平成19年度 全国安全週間

毎年、6月1日から6月30日までを準備期間とし
7月1日から7月7日までを本期間として
さまざまな安全活動が行われます。

この時期になると元請業者の安全大会や
パトロール、災害防止協議会などたくさん
開催されます。

当社でも独自の安全大会を開催し、社員
ならびに職方全員で出席し、安全について
再度認識を高めるようにしています。

元請の安全大会では、安全表彰や安全の講和
など、特に安全について堅苦しい内容が
続きます。

そして第二部。


会場の雰囲気が和みすぎるぐらい和やかな
特別講演が始まります。


私は、楽しみにもしているのですが、心の
どこかで

「何の関係があるの?」

と思っています。これはどうでしょうか。
そして、参加賞というお土産をもらって
帰ってきます。

毎年、同じパターンで何年もやっていると
いくら、安全を再認識しよう!といっても
馴れ合いが生じてくると思いませんか?

あなたの周りで、変わった安全大会があれば
ぜひ、教えてください。

簡単に消えますよ。

最近、リビングやダイニングの床に400角や
600角の大理石調タイルを張ることが増えたと
思いませんか?

今日は私の物件で今日実際にあったことを
お話します。


引渡し間際で、検査の続く毎日。
クリーニングが完了し、見てみると600角
タイルの表面に黒い1ミリぐらいのキズが1本
発見されました。

監督さんから、「ごめん。誰がキズつけたか
わからんけど、張り替えてくれる?」といわれ
「ガーン」

周りはクリーニングですでにピカピカになっていて
今からハツって張り替えるのは大変!?



「大丈夫。簡単に消えますよ。」

「うそー??」


そうです。金属などで、うっすら黒く細い
キズはすぐに、簡単に消すことができるのです。

ますは、内装用の目地材と軍手を用意します。
次に軍手に少し水をつけます。その濡れた軍手に
内装用の目地材をチョンチョンとつけ、キズ口に
研磨剤をこすり付けるように塗りつけます。

車にワックスを塗る要領でキズをこすっていくと
浅い傷なら10秒ぐらいで消えます。

爪に引っかからない程度のキズなら簡単に消えます。



是非、あなたも試して見てください。


今日の検査は楽チンでパスしました。