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タイル屋のクレームはいっぱいあります。日々の「クレーム」を日記風に綴り、「クレーム」から新しい商品やサービスの有益なヒントを得たいと考えています。「クレームは知恵の宝庫」

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真夏の日差しは、ドライアウトの恐怖が!

いつも情報を活用していただき
ありがとうございます。

更新業務を長らくサボッてしまい、恐縮です。

にもかかわらず、多くの方に見ていただきまして
大変感謝しています。



世の中は、「お盆」と「北京五輪」で騒がしいですね。

でもこうして、このブログを読んでくれている
あなたは、非常に勉強家だと思います。そして
お盆休みもなく、毎日、真夏の日差しを受けながら
お仕事に、励んでおられるのでしょうね。


さて、本日の本題ですが、私の管理する某現場で、
危機的状況が発覚しました。

毎日、36度を越える猛暑のなか、職人さんはがんばって
くれているのですが、さすがの職人さんも真夏の日差しに
ついに、負けてしまいました。

マンションの妻壁で、モザイクタイルを張っているのですが
午後からは、西日がきつく入ってくるので、昨日、打音検査を
行ってみました。

もしかしたら、「ドライアウト」の可能性が・・・

ありました。


打音検査をしていると、「カラーン」と乾いた音が
しました。

2フロアほど叩いたのですが、9枚浮いていました。

タイルの裏足にもうっすらセメントは、付いているのですが
明らかに、表面がドライアウトしています。

職人さんともすぐに話をしたのですが、オープンタイムの
問題やドライアウトの可能性がありそうでした。

そして、少し引いてからの「目直し」が引き金になってしまった
様です。

まだ、目地も入ってない時期に発見できたので、補修も無事
終えることができ、なにもなく良かったです。


この時期は、コンクリートも温度が上がり、日差しもきつく
タイル張りの条件は、最悪です。毎朝、職人さんにも周知
していますが・・・

でも常にチェックをして管理すれば、こうして最小限の
作業で大事故を防げるのです。


毎日、大量の汗を流して作業していると思いますが
いつも品質チェックをして、冷静に作業を進めてください。

管理者の方は、想定できる事故に対し、いつも目を
光らせてください。



日々の管理が、タイル張りの品質向上につながると
思います。

今回は、私自身も非常に勉強になりました。
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ブルーな現場

今日現在、私が担当する現場で非常に
ブルーな現場があります。

まあ、どの現場も工事中はほとんど「ブルー」ですが。


あえて、「超ブルー」な現場があります。それは
役所の工事で、土間300角があって、当初はINAXの
ピアッツアで見積していたんですが、現場の予算上
別の同等品で受注金が決まっていました。


現場の所長も好意的で、同等品の見本も出し、ほぼ
色まで決まっていました。

役所の工事なので、当然材料承認を頂くため、

1、カタログのコピー
2、試験データ(反りや曲げ強度など)
3、MSDS



各3部ずつ提出していました。


悲劇はここからです。

「これは同等品にはならないよ。」

役所からの返答に、何で?と叫びました。(心の中で)これには
私も22年間、タイル工事にかかわってきましたが、初めての
経験でした。


ピアッツアよりも曲げ強度が、ほんの少し弱かったのです。
(でも、同等品もJIS規格の基準は楽に越えているのに・・・)


サーと、あたりが「ブルー」になりました。

ピアッツアと同等品の単価は、ゆうに230円ぐらいの
差額があります。つまり1平米あたり2645円のマイナスが
生じます。


「施工費が消えた」


この「超・超ブルー」な現場は、今日も3人の職人さんが
一生懸命にタイルを張ってくれています。



タイル下地をめくると?!?

ume

外壁の打音検査をしていると、鈍い音が・・・

「浮いている」

すぐに職人さんを呼んで、タイルをはつって
もらいました。

ume1

タイルをめくってみて、ビックリ。


なんと、タイル下地の下から60ミリ幅の
デカイシールが現れました。

なぜ、こんなことになったのでしょうか?


答えは、伸縮目地の付近で、コンクリートの
「ジャンカ」部分があり、それを超高圧水洗浄を
かける前にはつり取り、その部分にすてシールを
うち、その上からタイル下地をかぶせていたのです。


全く迷惑な話です。


でも、どうやってこれを補修して、復旧すれば
よいのでしょうか?









貼り付けモルタルの裏足の充填率について

「タイル屋さん、毎日タイルの裏足の充填率を
写真で撮って、記録を残して欲しいんやけど?」


「なんで?」

「タイル工事の管理指針に入ってるねん。」


な、なんという・・・


こうして、9月まで続く、大型現場で
毎日、写真を撮りに行くことになったわけです。

充填率


原則として、ランダムにタイルを抜き取り
裏足の充填率をチェック。目標は100%
実質90%以上で合格です。

抜き取る時は、職人さんも私も少し
緊張します。

この写真を見る限り、大丈夫です。


なんといっても、この現場には当社のエースが
職長としてがんばっているのですから。

吸水調整剤の希釈を管理する。

当社でこれから着工する現場で、マンションがある。

この現場は、施工に対する管理が強烈に厳しい。所長の
気迫がビンビン伝わってくる。

その管理の一つが、吸水調整剤の希釈を管理する
ということだ。


以前、このブログで吸水調整剤の希釈濃度が非常に
重要であることは、お話したと思うが、直接原因では
ないかも知れないが、タイルの剥離事故につながる
重要なポイントである。

所長は、希釈するのを1人の責任者を決め、しっかりと
管理させて欲しいとのこと。他の作業員に希釈させない
徹底ぶりだ。


この指示を受け、早速職長と相談。私は、職長に管理を
してもらおうと思っていた。

職長と話した結果、先に6倍液に希釈した、吸水調整剤(当社では
日本化成㈱のハイフレックスHF1000を使用)を各職方に手渡す
ことにした。

これなら確かに、希釈が濃い、薄いなど職人によるバラツキは
解消される。


管理も楽に確実にできる。