×[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
41年間、外壁タイルの剥離事故の経験はありません。最近、外壁タイルの剥離事故の話をよく
聞きます。
2年ぐらい前には東京で剥離事故のニュースが
テレビでも報道されて、話題になりました。
あの時も「タイルが落ちた」と報道され、私達
タイル業界は嫌な思いをしました。原因はタイル下地の
界面で剥離したのが原因でした。
しかし、いつでも「タイルが落ちた」といわれるので
関係の会社などは、即、信用問題に発展しかねません。
私も常々、職人さんには「下地がめくれてもタイルが
落ちたと言われるで。」といって注意を促しています。
現在、私の勤めている会社では、外壁の場合、主に
圧着張り工法とヴィブラート工法で施工しています。
ではなぜ、剥離するのか?当社では、開業以来41年間、外壁の剥離事故を
起こしたことはありません。
特別な工法を用いているわけではないのです。
ニュースや新聞で剥離事故の記事を聞いたり
読んだりするのですが、なぜ、そんな事故が
起こるのだろう?といつも不思議に思っていました。
あなたの会社ではどうですか?
事故を起こさないようにするチェックポイントは
いくつかあります。
・オープンタイム
・叩き不足
・吸水調整剤の希釈、濃度
・下地の問題
・伸縮
ポイントはたくさんあります。
次回は詳しく解説と施工要領について
お話していきます。
当社の秘密も教えちゃいます。
PR
「こんなん張れへんやん!?」
現地で職人さんと打合せしていたときでした。
コストと工程的な問題で圧着下地で施工しよう
と現場とも打合せしていたのですが、下地の
精度が悪すぎました。
悪いところをチェックして廻ったのですが、
下地が悪すぎました。
あえなく、在来の圧着張り工法で張ろうか、と
初日はそのまま圧着張りで施工しました。
このまま600角のマスクを使わないのはもったいない。
って言うか、1枚6,000円もするマスクを2枚も
買ったのに・・・
そんなブルーな気持ちの私に救世主が現れました。
「どうもないって。使えるよ」
一人の親方がやってきて、マスク張りで施工しました。
その技というかなんと言うか、私はびっくり。
『これぞ職人』
親方は600角のタイルを張りながらマスクにセメントを
塗っている職人さんに
「右上1センチ」 「はい」
「真ん中15」 「はい」
あなたは、わかりましたか?なんとマスクに塗る
タイルセメントの塗り厚を調整しながら張っていくのです。
親方は、一枚張ってその次のタイルを張るところを見て
どこがへっこんでいるかを確認して、塗り手に指示していたのです。
見事です。
これで少々の不陸は解消され、次々と600角タイルが
張られていきました。
私はこの技術に感動しました。横で見ていた別の親方も
「参った」という表情でそれを見ていました。
私は、この親方はすごいなあ、と思って見ていましたが
もう1つ気付いたのは、「右上1センチ」と指示する方も
すごいですが、言われてその通りセメントを塗りつける
職人さんもすごいな、と思いました。
そして、その張るスピードもどんどん上っていき、在来の
圧着張りで張っていた別のグループをあっという間に
追い越してしまったのです。
本当にすごいものを見た。っと言う感じでした。
こうして店舗の床、1300平方メートルが張りあがり
コスト、工程、品質、すべてうまく現場を治める
ことが出来ました。
当初、気になっていたとなりの店舗はというと
バサモル工法で施工したにも関わらず、タイルの面
が悪く、ギラギラしていました。
その上、彼らは砂・セメントを2階の施工場所まで
揚げるのに、50人のパワーズをつかったそうです。
これを読んで頂いたあなたも、是非試してみてください。
最初は、うまくいかないかも知れませんが、慣れたら
こんなスピーディな施工はないと思います。
こんな素晴らしい技術は他にもたくさんあると思います。
職人さんは技術職で自分のやり方、段取りの仕方など
秘密にしている方が多いと思いますが、本当にもったい
ないと思います。
もっと他の人にも教えてあげたらどうでしょう。
皆で情報を共有して、業界の技術力をアップする
ことが出来れば、本当に素晴らしいと思います。
このブログも全国版です。真似されて困ることなんて
ありません。
あなたも「こんな施工しているよ」とか
「こんな方法は?」とか、あればコメントに
書き込んでください。
皆で考えていたら新技術や新工法が見つかるかもしれませんよ。
今日は600角マスク工法の秘密に迫りたいと思います。
まず、床タイル貼でマスク工法のメリットは、
タイルが反ったりしていても完全にタイルの接着強度が
出る。(下地がGOODな場合)ということです。
手間的には、もちろん在来の圧着張りのほうが
早いと思います。が、当社の職人さんの場合、
「慣れたら早いよ」といって好んでマスク張り
工法を使う人が結構多いです。
さて本題の「600角マスク工法」ですが、まず
600角用のマスクがあるのか?から始まるのですが
全国タイル業協会に問い合わせると、
「今は作っていません」
とあっさり、でも全タ協の担当の方に「INAXが
最近、アガトス(大型タイル)用に600角のマスクを
作らしたはず」と教えてもらい、INAXに問い合わせると
「ありますよ」
これで準備は万全。後はタイル下地の精度、支給品の
輸入タイルの精度の問題が残るだけです。
そして、私自身に大きな落とし穴が待っていました。
私自身、少し安易に考えすぎでした。
その問題と解決策は?・・・
次回、衝撃の最終回? (引っ張りすぎ?)
100円ショップの「ダイソー」をご存知ですか?
私も用もないのについつい商品を覗き込みたく
なります。
1ヶ月ほど前ですが、「ダイソー」の店舗工事
をさせていただきました。
「ダイソー」工事は、600角タイルを支給していただき
工事店で施工するという流れです。
最近、「ダイソー」に限らず店舗の床には600角の
磨きのタイルがよく使用されます。
先日もショッピングモールにはたくさんの専門店
が入っていて、そのほとんどが床に600角タイルを
張っていました。
ほとんどの工事店は、石張りの要領で、施工していました。
その中で、私の会社では、モルタル下地の上に圧着張り工法で
タイル貼を行いました。職人さんから「もとなりがバサモル工法で
張って、うちは圧着やったら見れへんなあ」とこぼしてました。
彼の言うことは誰もが感じることで、いくらきれいなモルタル
下地でも600角のタイルの表面(面)がきれいに合わず、逆に
バサモル工法の方がきれいで早く張れる。と皆思っていたのです。
なぜ、当社は圧着張り工法を選んだのか?
圧着張りですが「マスク張り工法」で施工したのです。
今までも、300角タイルを圧着張り工法で張ったことは何度もあり
その品質や施工スピードでは実績もありました。
今回、600角に初めて挑戦したのですが、完璧でした。
もちろん、普通の圧着張りで張った部分もありましたが
施工スピードで、圧倒的な差が出ました。
圧着張りで張っていた職人さんも「脱帽です」「参りました」
と私に言ってきたほどです。
この600角マスク張り工法については、明日、詳しく
説明させていただきます。
これは使えますよ。
土曜日の午後6時、私の携帯電話が鳴った。
「本日の営業は終了しました」私はそう
思いながら電話をとった。
「自分の所の職人は、近隣協定を守らへんのか?」
一瞬にしてその状況が把握できた。
今日の作業は便所の土間下地をして
タイル張り、目地詰めまで完了させたかった
ことや、朝から職人さんに「ハッパ」かけたことも
思い出した。
「すいません。すぐ連絡取ります。」
職人さんに電話をすると「もう終わったし
帰ります」と状況もわかっていたようだった。
最近、どこの現場も作業終了時間が早くなってきています。
近隣協定が一番の原因です。
職人さんにとっては、施工単価が下がっている状況で
時間の制約はお金に直結します。
「残業できひんのがつらいわ」
「最低、6時半ぐらいまでは」
「仕事は5時からやで」
そんな声もよく聞きます。
仕方のないことですが、我々現場管理の
人間でさえ工期は請負は減り、工期は
短縮され、で、生産性は下がる一方で
正直、つらいです。
何かよい方法はないのでしょうか?