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タイル屋のクレームはいっぱいあります。日々の「クレーム」を日記風に綴り、「クレーム」から新しい商品やサービスの有益なヒントを得たいと考えています。「クレームは知恵の宝庫」

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タイル業界、2008年の展望

いつもいつもタイルコンシェルジュのブログを読んで
頂き、ありがとうございます。

2007年もあとわずか!


2008年のタイル業界はどんな展開に
なるのでしょうか?

私の会社でいうと

耐震偽装の問題発覚後、建築許可が下りない状況が
続き、来年の4月ごろから8月ごろまで、受注物件が少ない
ようです。

原油の高騰で、材料費や運賃が軒並み値上がりし
私たち工事屋にとって苦しい状況が続くと思っています。



・・・・・・タイル業界は、毎年こんな話ばかりしていますよね。



でも私、タイルコンシェルジュこと、タイルマンは
2008年が非常に楽しみです。

なぜこんなにも楽観的かというと・・

タイルのポータルサイトが完成に向けて、日に日に
進んでいます。

これは、私の長らくの夢であり、目標でもあります。

今後、使いやすく、便利なサイトにするためいろいろ
やることはあるのですが、このブログを読んでくれている
方も、楽しみにしていてください。



来年もよろしくお願いします。


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なぜタイルは落ちるのか?最終回

大変、ご無沙汰して申し訳ありませんでした。

短期で東京に行ってきました。その話はまたの
機会にお話します。


では、早速ですが、「なぜタイルは落ちるのか?」の
最終回をお話します。最終回は、いままでのまとめと
今後の状況についてお話します。

施工上の重要ポイントは?

1、張り付けモルタルの塗り厚(2回塗り)
2、した擦り塗り(コテ圧をかけ、ガリッと塗りつける)
3、1回の塗り面積の限度
4、オープンタイム
5、練り置き時間
6、メジ直し時間

と、こんな感じでしょうか。また、施工時の環境条件による
影響や温度、湿度、風、日射の影響などが加わります。

これらのポイントに注意し、職人さんのプロ意識で施工すれば
全く問題はないと思っています。


次に、今後のタイル業界の状況は?

タイルの直張りの施工が増加しています。
直張りには、多数の問題点もあり、それはゼネコンに
理解されていないことも多いのです。

タイルの施工環境が大きく変化しています。

1、直張りが増加している。
2、コンクリート養生期間がたりない。
3、コンクリートの表面強度が弱い。
4、タイル工期が取れない。
5、タイル工事の請負金額が低い。
6、躯体からの一貫した工法になっていない。

これらには、タイルの剥離要因がたくさん潜んでいます。

そして、タイル業者だけでは、解決できないことがたくさん
あるのです。



今後、タイル業界は、直張りの危険性をゼネコンにも
周知させることが必要になります。

一人ひとりの自覚、プロ意識により健全なタイル施工が
できると思っています。


安全で高品質のタイル施工を確立し、これからも
タイル業界をもっともっと盛り上げていきましょう。


今日も最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。


(この文章は、日本化成㈱の資料を参考にさせていただきました。)

なぜタイルは落ちるのか?Ⅲ

なぜタイルは落ちるのか?

今日は、最終回です。


前回は、タイル下地の不具合などについて
お話させていただきました。

下地の汚れや吸水調整材は、今や基本中の基本です。
次はいよいよタイル張りについてお話します。

タイル張りでの施工上の問題として、

1、張りつけモルタルの塗り厚(1回塗り、2回塗り)
2、1回塗りのときのコテ圧(がりっと塗りつける)
3、塗り面積の限度
4、オープンタイム
5、練り置き時間
6、メジ直し時間


まずは塗り厚ですが、必ず2回塗りにしてください。まず
1回目は1~2ミリ程度塗ります。そのときに重要なのは
コテ圧です。

1回塗りのときに、張りつけセメントを下地にガリガリ
こすり付けるようにコテ圧をかけて塗ります。

2回塗りのときは重ねて5ミリ程度になるように塗ります。

そしてタイルを張り、叩くと張り付けセメントは2ミリぐらいに
なります。

タイルを張るときに重要なことはオープンタイムです。
オープンタイムは、15分までがいいでしょう。

最後は、メジ直しです。

タイルを張り付け後、メジ直しをする場合、すぐには
タイルが動いて直せないので、少し時間を置くと思いますが
ここで時間が空きすぎると、ちょうどセメントの硬化し始める
タイミングとかちあってしまうのです。

結果、固まりだしたときにタイルを動かすので、接着強度が
落ちてしまうのです。

このタイミングは、ズバリ職人さんの経験しかありません。

これが、タイル張りの流れになります。


以上、タイルを落とさないための施工フローです。

少しでもあなたのお役に立てたでしょうか?


次回、最終回Ⅱで、今後の課題についてお話したいと
思います。

ありがとうございました。


なぜタイルは落ちるのか?Ⅱ

前回は、タイルの剥離事故の原因のひとつ、
コンクリート躯体の伸縮について、お話しました。

今日は、下地についての話をさせていただきます。


まず、下地の用件として、接着の3要素があります。

1、吸水率
2、表面強度
3、粗面度

です。

下地の吸水率が高いと、張りつけモルタルの水分が急速に
下地に引っ張られ、ドライアウトを起こします。もちろん
ドライアウトすれば、接着力はなくなり、タイルは落ちます。

必ず、吸水調整材(NSハイフレックスなど)を下地に塗布してください。

表面強度が小さいと、張りつけモルタルの接着を阻害します。

粗面度は、平滑すぎると接着力は弱くなるので、適度に
荒れていることが望ましいです。

また、最近は直張りが多くなりました。

躯体表面が、型枠のアクやレイタンス(白華している)で
汚れていることが多くなりました。その場合は必ず、躯体の
表面を洗うようにしてください。

アクやレイタンスは剥離の原因になりやすいのです。

最近では、コンクリートを高圧洗浄や超高圧洗浄してくれる
ゼネコンが増えています。


このように、下地だけでも簡単にチェックすることでも
剥離、剥落事故を簡単に防ぐことができます。

次回は、最終回。


タイル張り施工上の注意です。


ありがとうございました。


(この文章は、日本化成㈱の資料を参考にしています。)

なぜタイルは落ちるのか?

ビルの外壁タイルの剥離事故が目立ちます。

ここ2年ぐらいは、良く話を聞くようになりました。

では、なぜタイルは落ちるのでしょう?
それは、接着層に生じる力、接着強度の問題です。

タイル張りの剥離の原因としては、

1、地震や地盤沈下によるコンクリート躯体の変形
2、躯体コンクリートと下地モルタルの接着不良
3、張りつけモルタルとタイルの接着不良
4、タイルと張りつけモルタル、下地モルタル層の動きの違い


などがあげられると思いますが、これらには事前に
きちんとした対応が必要だと思います。


コンクリート躯体への対応としては、伸縮目地をしっかり取る
ということです。そして、タイル目地が必ず、伸縮目地に合致
していることが、条件です。

「何だ。当たり前やん」

と、皆さん思われると思いますが、実際に現場を
進めていると、よくあるんです。

図面では、きっちり伸縮目地が取れているのですが
実際の躯体の目地がずれていて、工期もないので
そのまま工事を進めてしまう。

よくあります。

工事をやる前には、きちんと図面もあり
打合せも完璧なのですが、工事が始まると
そのとおりにならないのです。

単純な簡単なことですが、きちんと徹底するだけで
剥落、剥離事故は激減します。



次回は、下地についてお話します。

皆様のお役に立てればうれしいです。



(この文章は、日本化成㈱の資料を参考にしています。)